今こそナッツで免疫力アップ!
【ナッツの歴史】
・数千年前から食料として収穫されていたナッツ(木の実)。
・文明が発達する以前から、私たちの祖先が食べていた初期の食べ物です。
【健康とナッツ】
ナッツは種の中の「仁」。「仁」は、芽を出してみずから光合成ができるようになるための栄養分をため込んでいる部分であり、さまざまな栄養が凝縮しています。
ナッツ類は、いろいろな種類の栄養素が含まれた植物性食品です。それは、種子植物として発芽し幼植物期の発育に必要な栄養分を蓄えているためで、それらはバランスのとれた成分で栄養価は高いものです。
人類の歴史のなかでも古代からナッツ類は貴重な保存食としてだけでなく神事や催事などの供え物にも利用されていました。例えば、アーモンドの起源は非常に古く4000年以前の地中海沿岸地方のヨルダンが原産と考えられており、その後広く栽培されて中世頃までは王侯貴族や上流階級の人々だけの高級嗜好品でした。
このように古代より人々との関わりが深かったナッツは、日本でも健康志向意識の向上により食生活の一部として取り扱われるようになってきましたが、更なる免疫力向上が求められるこれからの未来のために、今こそナッツをおすすめします。
【免疫力を高める4つのポイント】
- ① 腸内環境を整える
- ② 粘膜を正常に保つ
- ③ 内臓温度を上げる
- ④ 血流を促進する
腸は免疫力の約7割を司っているといわれる最大の免疫器官です。
それゆえ、腸内環境をよくすることは、免疫力アップに直接つながります。
発酵食品や食物繊維の多い食品を積極的にとることが大切です。
口の中の粘膜、鼻の中の粘膜、気管の粘膜、胃や腸の粘膜など、私たちの体と外界の接点になるのが粘膜です。
粘膜を健康な状態に保っていないと、ウイルスや細菌が体内に簡単に侵入してきます。
粘膜を健康に保つ働きのある成分としてビタミンA、Eなどがあげられます。
内臓温度が1℃下がると、免疫力が30%下がるといわれています。
体を内側から温めることが免疫力アップにつながります。
半身浴や温かい飲み物、香辛料などがおすすめです。
血流の中には免疫機能を持つ白血球が存在し、白血球が体の中をめぐることで体内の異物を取り除いてくれます。
また、血流が悪くなると、酸素と栄養が細胞に行き渡りにくくなるため、血行促進効果の高い食品をとるのがおすすめ。
生姜や香辛料、ビタミンEなどが代表的なものです。
【ナッツは免疫力を高める最強の助っ人食品!】
- たんぱく質
- ビタミン類 ミネラル
- 食物繊維
アーモンドやカシュ―ナッツなどのナッツ類は、植物性たんぱく質を約20%近く含有する高たんぱく食品で、ナッツを食べることは動物性たんぱく質に偏りがちな食事に植物性たんぱく質の種類を多くするのにおすすめです。
アーモンドは、ビタミンEを多く含んでいる食品の一つで、100g中に約30mg含有します。ビタミンEの健康効果は、毛細血管を活性化させて脳の老化防止や心臓病に死亡率の低下が認められています。
また、ナッツ全般に含まれるカリウムはミネラルの一種ですが、体内の余計な水分を排出させ、むくみ防止効果が期待できます。
アーモンド、ピスタチオ、カシュ―ナッツなどのナッツ類は食物繊維の多い食品で、腸内環境を整え免疫力を高める効果が期待できます。