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こぼれ話

食品・食品添加物研究誌FFIジャーナルに
枸杞に関する記事が掲載されましたので、ご紹介いたします。

枸杞果実は伝統医薬

枸杞果実は伝統医薬として肝及び腎臓機能低下、眼精疲労などの治療に用いられてきたが、果実単体ではなく、他の薬用植物と組み合わされた処方として用いられることがしばしばある。例えば杞菊地黄丸は枸杞果実と菊の花が配合されており、眼精疲労や発熱、眩暈などの治療に現在でもよく用いられる漢方薬である。
更に食品産業においては薬膳料理やジュースの原料、ドライフルーツとして利用されている。薬膳料理としては腎の気虚に用いる雑炊の具として中国などアジア各国の家庭で長年食されてきた。また枸杞ジュースは今世紀初頭から抗酸化作用がメディアで取り上げられ、欧米諸国において健康食品として盛んに販売されている。臨床研究においては枸杞ジュースを30日間摂取した被験者群とプラセボ群(そうでない群)を比較したところ、被験者群は体内のスーパーオキシドジスムターゼ(酸化ストレスを減少させる)及びグルタチオンペルオキシダーゼ(酸化的損傷からの保護)の濃度が有意に増加したとの結果が出ている。日本ではドライフルーツとして杏仁豆腐の上に飾る親しみのある食材としてよく知られている。
食品や伝統医薬に用いられる薬用植物の中には、長期服用すると弊害が起こる植物も存在するが、枸杞は中国最古の本草書「神農本草径」に上品として記載されており、長期服用してもほとんど害がないとされている。更に枸杞とプラセボを被験者に服用させた比較研究においても血糖値や体重、心拍数などに関して有害な反応は見られず、安全性が非常に高いことを裏付けている。ただ枸杞果実は抗凝血薬であるワーファリンとの相互作用を起こす可能性があることを示唆する論文があり、ワーファリン服用中は枸杞果実の摂取はしない方が望ましい。

枸杞果実の多糖類は

抗酸化活性、抗ガン活性、神経保護作用による視神経等への影響やアルツハイマー病予防にも利用が検討されている

枸杞果実には多糖類が5~8%ほど含まれており、最も多くの化学研究が行われている。枸杞多糖類は枸杞果実の主要な抗酸化活性成分であり、βーカロテン/リノール酸法及びスーパーオキシドアニオン捕捉活性測定試験において高い抗酸化活性を示し、またマウス精巣細胞における過酸化水素誘発性酸化的損傷に対しても保護作用が認められている。
動物レベルの研究ではストレプトゾトシン誘導性糖尿病ラットに枸杞多糖類を経口投与したところ、酸化ストレス及びDNA損傷に対する保護作用が認められた。また高脂肪食摂取マウスに枸杞多糖類の経口投与を行ったところ、抗酸化酵素の活性化及び血糖値、LDLコレステロール、トリグリセリド値の減少が認められている。
また枸杞多糖類は免疫調整作用及び抗ガン活性も示している。枸杞多糖類はラットにおいて免疫細胞であるT細胞及びB細胞の増殖を促進させ、また中枢神経系のミクログリア細胞の活性化を行うことが報告されている。更にヒト末梢血単核球細胞においてサイトカインであるインターロイキン-2、腫瘍壊死因子ーαのmRNA発現量を増加させるが、この二つのサイトカインはガン細胞への免疫応答を介して抗ガン活性を示す。枸杞多糖類の免疫作用に関しては、硫酸化修飾がその作用を増強させることが認められている。
上記の免疫作用に関連する枸杞多糖類の抗ガン活性についての臨床試験がなされている。枸杞多糖類をガン免疫療法であるリンパ療法と併用すると、効果が高まることが報告されている。ガン患者を対象に行われた臨床試験で奏効率(治療実施後にガン細胞が縮小、消滅する患者の割合)がIL-2/LAK療法単独の場合は16.1%だったが、枸杞多糖類を併用した患者では40.9%に上昇したと報告している。
また枸杞多糖類は細胞周期の進行を阻害することでヒト肝ガン細胞のアポトーシス(細胞の自然死・自滅)を誘導し、ガン細胞の増殖を抑制することが報告されており、抗ガン活性には上記の免疫調整作用に加え、アポトーシス誘導作用も関与している可能性がある。
他に枸杞多糖類の興味深い生物活性として神経保護作用が挙げられる。枸杞多糖類はラット皮膚神経細胞をアミロイド・ベータ(Aβ)ペプチド神経毒性から保護する作用があることが報告されている。
またAβのだけでなくホモシステイン誘導毒性に対しても神経保護作用があることが報告されている。Aβの蓄積及び血漿ホモシステイン値の上昇はどちらもアルツハイマー病発症の危険因子であり、枸杞多糖類についてアルツハイマー病予防への利用が検討されている。動物レベルでの神経保護作用としては、ラット高眼圧緑内障モデルに枸杞果実由来水抽出物を投与したところ、網膜神経節細胞の回復が見られたという報告がされている。また、薬物誘導認知機能低下ラットに枸杞果実を摂取させたところ、脳の海馬における記憶力に関連するコリンアセチルトランスフェラーゼ及び環状アデノシンーリン酸の機能が回復し、枸杞の記憶及び認知機能を維持する効果が示唆されている。

枸杞果実のカロテノイドは

心血管疾患や皮膚ガン予防、加齢性黄斑変性、肝繊維症の治療に有効

枸杞果実の化学成分としてはカロテノイドも含まれており、乾燥果実の0.03~0.5%を占める。カロテノイドは天然色素として植物や微生物、動物に分布しており、食品などの天然着色料として利用されると共に、カロテノイドは心血管疾患や皮膚ガンの予防に有効であることが示唆されている。
枸杞果実の赤みがかった橙色はカロテノイドに由来するが、果実にはゼアキサンチン、ゼアキサンチンジパルミチン酸塩物など11のカロテノイド及び7つのカロテノイドエステルが含有されていることが分かっている。ゼアキサンチンは目の網膜に含まれるカロテノイドの一種であり、抗酸化活性及び青色光吸収活性を有し、光誘起性の酸化損傷から黄斑を保護することから、加齢性黄斑変性の予防にとって重要な化学成分である。加齢性黄斑変性は加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じる病気であり、近年著しく増加しているため、高齢者の失明の主要な原因疾患の一つとなっている。それゆえ枸杞果実はゼアキサンチンの供給源として期待されている。またゼアキサンチン誘導体であるゼアキサンチンジパルミチン酸塩物は胆管結紮誘発性ラット肝繊維症の治療に有効であるという報告がある。肝繊維症は肝臓の組織結合が繊維化する疾患であり肝硬変の原疾患である。ゼアキサンチンジパルミチン酸塩物の抗繊維化活性にはコラーゲン合成阻害活性及び抗酸化活性が関与していることが報告されている。

枸杞果実のその他の薬効

抗炎症活性も認められる天然由来の強力な抗酸化剤・活性酸素が関与する様々な疾患に有効・肝保護作用、アレルギー疾患の予防や治療・豊富なビタミンC

枸杞果実の活性成分としては他にフラボノイドが挙げられる。枸杞果実のフラボノイドとしてはケルセチン、ケンフェロールなどが含有されている。
ケルセチンやケンフェロールは抗炎症活性も認められる天然由来の強力な抗酸化剤である。上記のフラボノイドは動脈硬化モデル動物において、動脈硬化病変のサイズ縮小や酸化ストレスマーカーを低下させることが報告されている。また枸杞果実由来のフラボノイド群には正常ヒト臍帯静脈内皮細胞において抗炎症活性及び血管新生阻害活性が認められている。
他に果実だけでなく、葉や根皮にも含有される枸杞の活性成分としてベタインが挙げられる。ベタインは転写因子NF-κBやMAPキナーゼを阻害し、酸化ストレスシグナル応答を抑制する為、活性酸素が関与する様々な疾患に有効であることも明らかにされている。NF-κBは腫瘍細胞の増殖にも関与しており、阻害されることにより腫瘍細胞の増殖が抑制され、抗ガン剤への感受性が増大するので、NF-κBはガンの化学療法におけるターゲットとしても注目されている。更にベタインは気管支上皮細胞から、細胞の保護や潤滑物質としての役割を有するムチンの放出を促進する作用があり、慢性気道疾患の予防に役立つことが期待されている。また枸杞果実に抗脂肪肝作用や肝保護作用が認められるが、その薬理作用にメチル基供与体であるベタインが関与していることが示唆されている。
枸杞の肝保護作用についてはベタイン以外の成分も関与している可能性がある。枸杞果実由来クロロホルム:水(3:1)抽出物は一次培養ラット肝細胞において四塩化炭素誘発細胞毒性に対して肝保護作用が認められており、上記抽出物からセレブロシドも同様の肝保護作用が認められている。
また果実由来水抽出物もラット肝細胞において四塩化炭素誘発細胞毒性に対しての肝保護作用及びカラゲニン浮腫ラットに対する抗炎症活性が認められた。近年の研究により水抽出物の肝保護作用には抗酸化活性及び代謝酵素CYP2E1発現の減少が関与していることが示唆されている。
他に枸杞果実から単離されたヒドロキシメチルフルフラールは免疫細胞である好塩基球細胞から遊離した炎症メディエーターを抑制することにより一型アレルギー疾患の予防や治療に有効であることが示唆されている。またヒドロキシメチルフルフラーレは石油代替有機化合物の原料や(米国において)鎌型赤血球病の特効薬としても用いられる応用範囲の広い化学成分である。
最後に枸杞果実にはビタミン類も多く含まれ、特にビタミンCはレモン果実に匹敵する量が含まれていることも記載しておく。

枸杞の将来性について

枸杞は数千年前から中国を中心とする東アジア諸国で食品や伝統医療で用いられてきた伝承薬用植物であり、高い完全性が確認され、近年では欧米諸国でも枸杞ジュースの抗酸化作用が注目されている。これまで枸杞の果実や葉、根皮由来の抽出物や化学成分に対して多くの化学研究がなされ、抗酸化活性や免疫調整活性、神経保護活性などの生物活性が報告されてきたが、動物レベルでの十分な研究が行われていないものもある。それゆえ枸杞由来の健康食品や医薬品シーズ化合物の開発ためには、抽出物や活性成分の作用機序の解明や動物モデル実験及び臨床試験を用いた評価を行わなければならない。他の食品や医薬品との有害な相互作用や禁忌に関する研究及び厳正な品質管理制度も必要である。

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レシピ(食べ方)

枸杞子(クコの実)は、古い文献では、心を軽くし、身を軽くするとあります。血液を清浄にし、新陳代謝を促進し、若返り効果もあると言われています。
肝臓(特に有効)、強精強壮、血圧、動脈硬化、腎臓病、神経痛、リウマチ、関節炎、消化器官、心臓病、喘息、眼病(視力)、皮膚病、冷え性、二日酔い、手術後の回復等、効果があると言われています。

朝晩5gの枸杞子(クコの実)を長期服用。

美肌・健康・延命長寿。

枸杞茶

枸杞子(クコの実)をお湯に入れお茶として長期服用。

高血圧・糖尿病を治療・延命長寿。

枸杞茶

枸杞子(クコの実)5~6gと菊花を同時にお湯に入れお茶として長期服用。

老人視力減退と健忘症を治療。

枸杞酒

枸杞子(クコの実)250gを紹興酒2500mlに入れ、密閉1・2ヶ月後、毎日朝晩、杯・1杯程度長期服用。

補血護肝・強腎美容・護眼。

クコ八宝粥

枸杞子(クコの実)30g・精米・落花生(細刻)・レーズン・クルミ・紅棗・竜眼・蓮の実を使って粥にする。

和胃補腎・潤肝活血・補脾潤肺・護眼・高齢者に良い。

枸杞子(クコの実)と豚肉鶏肉の煮物

枸杞子(クコの実)15g(最後に入れる)・豚250g鶏150g・ジャガイモ150g(スライス)・野菜・胡椒・生姜・山椒など調味料・醤油・豚、鶏肉をカットして炒め中火で煮込む、肉が柔らかくなったら、葱をいれ、クコを入れ火を止める。

元気を大補充・補血生精・明目健体・虚弱体質に良い。